いい保護主への基礎知識 ステップ1
ステップ1 保護主の心構えについて
こちらでは、保護主の心構えについて記します。
保護猫が生涯を幸せに過ごして欲しいと心から願うなら、必要な心構えです。
1 なぜ保護・里親募集するのか(目的)
あなたは何故、保護・里親募集をしようと思いましたか。
これ以上不幸な猫が増えないよう、不妊手術をし、外で暮らさせ、亡くなるまでお世話に通う、いわゆる「地域猫活動」はせず、保護して里親募集する理由は何ですか。
おそらく、猫を外で暮らさせることに、無理があると思われたからだと思います。
私も外暮らしの猫のお世話をしたことがありますが、常に不安がつきまといました。
・昨日元気だった子が、車に轢かれて亡くなる。
・急に姿を観なくなった
・猫風邪や怪我を負うことが多い
外で暮らす子は常に命を脅かされています。
虐待する人間も居ます。
毎日「今日は生きているだろうか。行方不明になってやしないか」そう思いながらお世話に通うのは、辛いものです。
そういった不安から一切開放され、しかも大事な猫は安全な環境で過ごせる。
その唯一の方法が、保護・里親募集です。
猫の身の安全が確保出来るだけでなく、お世話するあなた自身が安心出来るのです。
外暮らしの猫を疎ましく思う人を気にしなくて済み、虐待者の影に怯えることもない。
どうぞ保護を決行し、安心して、猫さんのお世話と里親募集に邁進して下さい。
2 猫の幸せとは〜安全安心出来る環境作り
猫が安全で安心出来る環境は、基本は、こんな感じです。
・猫トイレがいつも清潔で、使いやすい
・お水がいつでも飲める状況で、時間になれば、ご飯を貰える
・爪研ぎが使いやすい場所にある
・一人で落ち着いて眠れる場所がある
・日光浴が出来る
・人間が適度に構ってくれる
最低限、用意して欲しい環境です。
猫さんそれぞれの性格によって、用意する環境や、構う時間は様々です。
お世話するこちらがしてあげたいことだけではなく、猫さんが望んでいることは何か
してほしくないことは何かを考えて、環境を整えて下さい。
外暮らしに比べればマシという環境ではなく、猫が猫としての生活を満喫出来る環境作りが大事です。
3 保護主が果たす役割、責任
保護して里親募集すると決めたのなら、保護主として果たす役割と責任があります。
保護猫にとって、保護主は「実家の両親」です。
保護主宅は「実家です」。
実家の父母として、健やかな心身に育て、生涯の幸せを願い、婚家である里親さんと程よい距離を保ちながら、有事の際には協力出来る体制を作りましょう。
二度と行き場のない猫にはしない。
それが保護した者の責任です。
ステップ4 病院にて診察、カルテ作成と健康状態確認
1 里親募集に必要な情報確認(健康手帳作成のススメ)
2治療と今後の通院予定の相談
3保護猫への説明
ステップ5 保護生活の開始
1 保護部屋への迎える前に〜事情説明と自己紹介
2 保護生活一ヶ月目までの過ごさせ方
3 一ヶ月経過までの注意事項